原産地は、インド東部からインドシナ半島など熱帯アジアで、南方で利用されているタロイモも同じ仲間です。
日本へは稲作栽培よりも早く縄文時代に伝わったと言われています。
太古の昔、人々は、里芋で豊穣を祝っておりました。秋の名月には、団子を供えますが、これは昔、里芋を供えていたなごりです。親芋から子芋、孫芋がどんどんできるので、子孫繁栄の縁起物として、正月や祝行事の料理によく使われます。
山で取れるのではなく、里でできるので里芋と呼ばれるようになりました。薩摩芋やじゃが芋が渡来する江戸時代まで、里芋はいも類の主流で、芋と言えば里芋のことでした。
品種は、親芋を食べる種類の田芋、たけのこ芋、子芋を食べる種類の土垂、石川早生、親芋・子芋の両方を食べる八つ頭、セレベス、唐芋(海老芋は、唐芋を土寄せによって曲げたもの)などがあります。八つ頭と唐芋の茎は「ずいき」としても食べられます。
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